祇園祭前祭の鉾の曳初め-函谷鉾、鶏鉾、菊水鉾・2024年

7月12日。

京都市下京区の四条烏丸周辺で祇園祭の前祭(さきまつり)の鉾の曳初めが行われました。

12日の曳初めは、午後2時から函谷鉾(かんこほこ)、午後2時30分から鶏鉾、午後3時から月鉾と菊水鉾、午後3時30分から長刀鉾(なぎなたほこ)と30分間隔で行われます。

そのため、5基の鉾の曳初めを順に見ることが可能なんですよね。

函谷鉾

時刻は、午後1時40分頃。

四条烏丸の交差点から四条通を少し西に進んだところにある函谷鉾の会所の前にやって来ました。

最寄り駅は、地下鉄の四条駅、または、阪急電車の烏丸駅です。

どちらの駅からも改札を出てすぐです。

午後2時が近づいてくると、函谷鉾に囃子方(はやしかた)が続々と乗り込んでいきます。

函谷鉾

函谷鉾

そして、祇園囃子の演奏が始まりました。

コンチキチンの音色を聞くと、本格的に祇園祭が始まったなと感じますね。

函谷鉾の下から伸ばされた綱は、一般の観覧者も持つことができます。

曳初めは、鉾を曳く体験ができる良い機会でもあります。

午後2時となり、鉾の先頭に立った音頭取が掛け声をかけます。

そして、その掛け声に合わせて、綱が東に引っ張られ、鉾がゆっくりと動き出しました。

動き出す函谷鉾

動き出す函谷鉾

沿道からはたくさんの拍手。

函谷鉾は、そのまま東に進み、四条通の交差点の中央で停止。

四条烏丸の交差点にやって来た函谷鉾

四条烏丸の交差点にやって来た函谷鉾

全ての自動車は、停車させられ、函谷鉾の曳初めを見守ります。

函谷鉾の綱が後ろ側に移され、音頭取も鉾の後ろに乗ります。

今度は、西に向かって鉾を曳きます。

函谷鉾は、会所を過ぎ、四条通と室町通が交差する辺りまで曳かれていきます。

西に進む函谷鉾

西に進む函谷鉾

そして、再び、東に曳かれ元の位置に戻されました。

鶏鉾

四条烏丸から1本西にある室町通を少し南に進むと、鶏鉾の会所があります。

鶏鉾は、すでに曳初めの準備がほとんど終わっているようでした。

鉾の2階から祇園囃子が聞こえてきます。

そして、鉾の前に爽やかな水色の着物を着た音頭取が立ちます。

鶏鉾

鶏鉾

鶏鉾を曳くのは、近所の小学生たち。

綱を持つ小学生

綱を持つ小学生

テレビカメラもやって来ていて、小学生たちも曳く気満々であります。

鶏鉾は、音頭取が3度合図をした後に曳かれます。

3度目の合図とともに小学生たちが大きな声を上げて綱を引っ張ります。

鶏鉾も動き出すと、沿道から盛大な拍手が贈られました。

北に向かって、ゆっくりと進んでいく鶏鉾。

北に進む鶏鉾

北に進む鶏鉾

そして、四条通の近くで停止。

函谷鉾と同じく、綱を後方に回し、音頭取が鉾の後ろに乗り、今度は南向きに曳かれ始めました。

戻ってくる鶏鉾

戻ってくる鶏鉾

そして、会所の近くまで戻ってき、しばらく祇園囃子の演奏が行われていましたよ。

菊水鉾

午後3時が近づいてきました。

室町通の北側にある菊水鉾と四条通の西側にある月鉾の曳初めが、そろそろ行われます。

室町通は狭く、すでに大勢の観覧者がいたことから菊水鉾の曳初めを間近で見るのは諦めることに。

そして、準備中だった月鉾の近くにやって来ました。

月鉾

月鉾

まだ懸装品の取り付けが行われており、この様子だと、午後3時には間に合いそうにないですね。

午後3時になった頃に室町通の北側から祇園囃子が聞こえてきました。

そして、大きな拍手も。

どうやら、菊水鉾の曳初めが始まったようです。

月鉾の準備が完了するのを待っていると、菊水鉾が四条通に姿を現しました。

菊水鉾の登場

菊水鉾の登場

菊水鉾の側面は金ぴかであります。

ゆっくり進んできた菊水鉾は、四条通のど真ん中で停止。

四条通の真ん中に進む菊水鉾

四条通の真ん中に進む菊水鉾

綱を後ろに回している間も、祇園囃子の演奏は続きます。

身動きできなくなった自動車の中からも、菊水鉾の曳初めを眺めているようです。

音頭取が鉾の後ろに乗りました。

菊水鉾の音頭取

菊水鉾の音頭取

そして、音頭取の掛け声に合わせて、菊水鉾は室町通に戻っていきました。

この後は、月鉾と長刀鉾の曳初めが行われます。

宿泊

祇園祭2024年関連記事